従来、“幼児教室”というと、小学校受験を考えるご家庭が通うものだと考えられていました。しかし近年、そのような意向を持たないご家庭でも通学される例が増えています。親の指導のみで教育して行こうとすると、どうしてもある一定のパターン(指導法)に片寄ってしまう傾向が否めませんから、外(“幼児教室”等)から異なった情報を導入しながら、子供の潜在能力を伸ばそうという考え方は間違いではないでしょう。
 しかし、その“幼児教室”の指導法には疑問が残ります。「自分の子供に合った指導法をしてくれているのか」「家で教えた方法と異なるものを教わって混乱していないか」「集団での授業形態にキチンとついて行けているのか」「自分の子供を大切に扱ってくれているのか」等、一度はお考えになった経験があろうかと思います。
 おおむねその考えは当っています。多くの“幼児教室”では、ある一定の解法や知識を、経験値も少ない子供に対し、ただ詰め込もうとする傾向があるのです。集団授業形式が主ですから、理論的に説明するにも限界がありますし、ついて来れない子供が何人いても、できた子供に合わせて次の単元に進まざるを得ないのです。「理解出来た子供が少ないから、次回もう一回度砕いた授業をしよう」等と機転の効いたやり方はしてくれません。また、「このやり方が正解です」というパターンにはめこむわけですから、子供がそれまでの経験を踏まえて一生懸命あみ出した解法は、全く尊重されないのが現実です。それどころか、理解出来ていないと判断され、子供自身に自覚のないまま“Aクラス”“Bクラス”・・・と序列を付けられてしまうのです。これでは可能性を伸ばすどころか、逆に子供から「伸びたい」という意欲まで奪ってしまいます。